近年、地震や土砂災害などが多く発生し、被害者が増えています。2022年は首都圏での電力切迫・大手通信キャリアの回線ダウンなどライフラインのもろさが浮きぼりに。
大災害が起これば、電気・通信回線などが使えないこともあります。
テレビ・スマホが使えないと、何がどこで起こっているのか分からなくなります。

大災害で役に立つのが、防災(携帯)ラジオです。
この記事では、災害対策のプロがラジオの効果的な使い方やオススメのラジオなどを説明します。
被災時にラジオを上手く活用できれば、支援物資(食べ物・生活用品等)をいち早く受け取れ、被災生活がグッと楽になります。
ラジオの効果的な活用方法【情報も命の一つ】

ラジオの基礎知識を以下にまとめます。
種類 | 特徴 | 使用方法 |
---|---|---|
AM | ・遠くのラジオ局も聞ける ・音質は悪くなりやすい ・大手のラジオ局が多い | 災害被害の大局的な情報、 速報を得るのに適している |
FM | ・音質が良い ・地域のラジオ局しか聞けない | 都道府県の被害など詳細な情報を得られる 「コミュニティFM」ラジオ局は、 市区町村単位で地元住民向けの情報を発信 (避難所・炊き出し・給水の状況など) |
ワイドFM | ・AMラジオ局がFMでも放送し 音質が良くなる (非対応のラジオ局あり) | AMが聞き取りにくい場合は、 ワイドFMの周波数に切り替える |
短波 | ・海外のラジオ局が聞ける ・音質は非常に悪い | 基本的に使用しない 韓国や中国などの放送が聞ける |
災害時に使用するのは「AM・FM・ワイドFM」です。次に効果的なラジオの使い方を解説します。
災害が発生したら(発生しそう)、第一に身の安全を確保し、次に何が起こったのか速報・津波情報などを取得します。被災数時間後には、どこに避難すれば良いか・どこで支援を受けられるかの情報を取得します。
ラジオの使い方の流れは以下のとおりです(主に巨大地震発生を想定)。


避難所開設・炊き出し・給水の状況確認に役立つのが「コミュニティFM」ラジオです。
主に市区町村単位で住民向けにきめ細かい情報発信をしている地元密着型のラジオ局のことです。
東日本大地震時、「コミュニティFM」が給水所の案内などの有益情報を発信し、地元住民の大きな助けになりました。
東京都では「FMひがしくるめ」や大阪府では「FM千里」など各地に様々な放送局があります。以下サイトでお住まいのラジオ局が分かりますので、ぜひ調べてみてくださいね。
R@DIO TUNER(ラジオ局周波数 都道府県選択)(外部サイト)
停電や通信回線の輻輳(パンク)でネットから市区町村の公式情報を得られない場合は「コミュニティFM」を聞いてください。生活に必要な情報(避難所・支援物資の配布など)を積極的に取得しましょう。
※Twitterなどでの非公式な情報は信頼性が低く、デマである可能性が高いため注意です。

最近のラジオには、放送局を自動で収集してくれる「自動受信」機能があります。ただ、普通のラジオはご自身で周波数を調整しなければいけません。そのため、災害時に使用するラジオ局の周波数を事前に確認しておく必要があります。
ネット回線の遮断を想定し、紙にまとめるアナログ方式(ラジオと一緒に保管)がオススメ。

お住まいのラジオ局の周波数を調べ、災害時にすぐに周波数を合わせるようにしましょう。
メモのテンプレート(Googleスプレッドシート・PDF)を以下に掲載しますので、良ければお使いくださいね。
【ベストバイ】オススメの防災ラジオ「エコラジ7」【自動受信機能あり】

多くの防災ラジオを試した防災士の私が最もオススメするラジオが「エコラジ7」!

ワンセグ付きでテレビを視聴でき、「自動受信」機能もあるので、面倒な周波数のチューニングが不要!
ラジオを自動受信するので、周波数の確認・調整が不要な超便利アイテムです。詳細なレビューは以下の記事をご覧くださいね。
【まとめ】防災ラジオは災害時の必須アイテム

テレビやスマホからの情報取得に慣れきっている現代、大災害などで普段のデバイスが突然使えなくなる恐れがあります。

被災時に困り果てるか、正しい行動をできるかは、ラジオの有無によって分かれます。
巨大地震などに対して、すぐに対応できるよう防災準備をしていきましょう。防災グッズとして最低限そろえておくべきアイテムは以下の記事を参照ください。
\絶対必要なアイテムを13種類厳選!/