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消費者庁の景品表示法の一部変更(2023年10月1日施行)に伴う表記をしております。
全国で水害・土砂災害が増え、被害が広がっています。実際に本記事執筆のたった数日前、2022年台風15号により静岡県を中心に浸水被害・土砂崩れが発生。
今後も水害・土砂災害の被害は日本中で増え、みなさんも決して他人事ではなくなります。
水害・土砂災害に遭う前に、被害に備えておきたいですよね。
重要なのは「事前に自宅の災害リスクを知っておく」こと。方法は以下2点の確認です。
- ハザードマップ【洪水・高潮・土砂崩れの危険を確認】
- 内水ハザードマップ or 自宅周囲の環境【内水氾濫(ないすいはんらん)の危険を確認】
ハザードマップとは自然災害の想定被害と範囲を地図化したもの。自宅や職場などの被災リスクを把握するのに役立つマップです。
災害の種類によりマップの種類も異なります。本記事では「洪水・土砂災害・高潮・内水氾濫」のハザードマップを説明します。
「地震・津波・火山噴火」のハザードマップの見方を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
私は気象予報士・防災士です。毎日の天気や災害を考えるプロです。
この記事を読めば、ハザードマップの見方がよく分かるようになります。
命を守る「防災グッズ」や被災後の生活を立て直す「火災保険」も併せてご紹介します。やさしく解説しますので、ぜひご覧くださいね。
水害・土砂災害の恐ろしさを知ろう|動画あり
水害&土砂災害リスクの確認の前に、災害の恐ろしさがリアルに分かる動画があります。
災害発生のイメージとしてご覧ください。2015年9月10日、豪雨により茨城県「鬼怒川(きぬがわ)」の堤防が決壊する前後の貴重映像です。
※濁流などの映像がありますので、過度に精神的ストレスを感じる恐れのある方はご視聴をお控えください。
動画の前半(5秒間ほど)と後半では、住民の方が2階へ垂直避難したため、カメラのアングルが変わっています。
前半は鬼怒川の堤防はまだ決壊しておらず、河川から水があふれている状態です。対して、後半は堤防が決壊し、激しい濁流となっています。
ポイントは動画の前半の時点で、すでに自宅から避難するのが困難なことです。
周囲の異変を感じる前に、気象庁の「警報・注意報」や自治体からの「防災情報」などをネットでタイムリーに確認し、早期の避難が重要です。
災害リスクを事前に知る・早めの避難の重要性が分かったと思います。
以下から災害リスクを知る方法を解説します。
【簡単】ハザードマップの確認方法|洪水・土砂災害・高潮のリスク
自宅周辺の災害リスクを確認する手順・方法を解説します。手順は以下のとおり。
- 「ハザードマップポータルサイト」(国土交通省)にアクセス
- 「重ねるハザードマップ」の「地図を見る」か「住所」を入力
- 「災害種別で選択」から「洪水・土砂災害・高潮」を選択
- 自宅に何かしらの色が付いていないか確認
- 「ハザードマップポータルサイト」(国土交通省)にアクセス
- 「重ねるハザードマップ」の「地図を見る」か「住所」を入力
- 「災害種別で選択」から「洪水・土砂災害・高潮」を選択
- 自宅に何かしらの色が付いていないか確認
以上は2~3分でできる簡単作業です。
全国的に知名度の高い街が多い「東京都港区」を例に実際に確認します。
上のハザードマップを確認すると以下のことが分かります。
- 高潮による浸水の可能性あり(場所によっては3.0〜5.0m)
- 急傾斜地の崩落による土砂災害の可能性あり
【火災保険の見直しで節約!】持家の人に「本当に必要な補償」を災害対策のプロが解説
- 洪水・高潮・土砂崩れの危険は低い
何も色が付いていないため、水害・土砂災害のリスクは低いと判断できます。ただ、後述の「内水氾濫(ないすいはんらん)」に注意です。
内水ハザードマップ or 自宅周囲の環境の確認方法
ハザードマップで自宅に色が付いていなくても安心できません。内水氾濫(ないすいはんらん)による被災の可能性があります。
内水氾濫の危険を確認するには以下、2種類の方法があります。
- 内水ハザードマップを確認
- 自宅周囲の環境を確認(市区町村に内水ハザードマップがない場合に確認)
まずお住まいの市区町村に「内水ハザードマップ」があるか確認し、なければ「自宅周囲の環境」を確認しましょう。
内水ハザードマップはない場合が多く、全国9割以上の市区町村で未公表です。
参考:内閣府資料「令和4年防災白書」
※内水ハザードマップの整備が1割以下なのは主に「内水氾濫のシミュレーション」に多額の費用と時間を要するため
「内水ハザードマップ」を公表している市区町村では、以下の手順でマップを確認できます。
- 「わがまちハザードマップ」(国土交通省)にアクセス
- 「災害種別」から「内水ハザードマップ」を選択
- 住まいのエリアをクリック
- リンク先の市区町村HPから「内水ハザードマップ」を確認
- 「わがまちハザードマップ」(国土交通省)にアクセス
- 「災害種別」から「内水ハザードマップ」を選択
- 住まいのエリアをクリック
- リンク先の市区町村HPから「内水ハザードマップ」を確認
お住まいの市区町村に「内水ハザードマップ」がなければ、以下の3点を確認します。
- 河川に近い
- 周囲に比べて窪地に建っている
- 近くに大きな排水溝・用水路がある
自宅が上記3点いずれかに該当すれば、内水氾濫の被害を受ける可能性が高いです。
河川以外は地図では分かりにくいため、実際に自宅周辺を歩き、ご自身の目での確認をおすすめします。
【火災保険の見直しで節約!】持家の人に「本当に必要な補償」を災害対策のプロが解説
【防災グッズ・火災保険】水害・土砂災害の対策をしよう
自宅の水害・土砂災害の危険性を調べる方法として以下の見方を解説しました。
- ハザードマップ【洪水・高潮・土砂崩れの危険を確認】
- 内水ハザードマップ or 自宅周囲の環境【内水氾濫(ないすいはんらん)の危険を確認】
リスクが分かれば、次は「対策」です。以下の2点が必要。
- 防災グッズ
- 火災保険(水災補償)
「防災グッズ」は避難時に必要なヘルメット・LEDライト・救急セットが特に重要です。後悔する前に購入しておきましょう。
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「火災保険(水災補償)」は水害・土砂災害で自宅・家財に損害が出たときの費用を補償します。
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災害は「水害・土砂災害」だけではありません。「地震・津波・火山噴火」のリスクを確認したい方は以下の記事をご覧くださいね。