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消費者庁の景品表示法の一部変更(2023年10月1日施行)に伴う表記をしております。
巨大地震などが起こると、広い範囲にひどい被害が出ます。2011年3月11日に起きた東日本大震災は、みなさんの記憶に強く残っているのではないでしょうか。
中部・四国地方の太平洋側で起こる「南海トラフ巨大地震」の発生確率は50年以内で90%以上、10年以内で30%です。
南海トラフ巨大地震が発生すると大津波も起こると想定されるばかりか、富士山噴火の引き金にもなります(詳細は以下記事を参照)。
【発生確率90%超!?】防災準備が今すぐに必要な重大な理由|簡単解説
発生確率90%の巨大地震が起こる前に、被害に備えておきたいですよね。
それではまず「ハザードマップ」を確認しましょう。確認するハザードマップは3つです。
ハザードマップとは自然災害の想定被害と範囲を地図化したもの。自宅や職場などの被災リスクを把握するのに役立つマップです。
災害の種類によりマップの種類も異なります。本記事では「地震・津波・噴火」のハザードマップを説明します。
「水害・土砂災害」のハザードマップの見方を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
私は気象予報士・防災士です。毎日の天気や災害を考えるプロです。
この記事を読めば、ハザードマップの見方がよく分かるようになります。
命を守るために必要な「防災グッズ」や被災後の生活を立て直す「地震保険」も併せてご紹介します。やさしく解説しますので、ぜひご覧くださいね。
地震・津波・火山噴火の恐ろしさを知ろう|動画・画像あり
まずは災害の恐ろしさをイメージできる動画をご覧ください。大災害が起こると一瞬で日常が一変します。
1995年「阪神・淡路大震災」発生後、ご家族・親族の生死が判明する映像です。
私も被災者です。幼少期のため記憶はありませんが、自宅内が物で散乱し、生活がままならない状況でした。
2011年「東北地方太平洋沖地震」の大津波がおそった後の写真です。
建物の鉄筋のみを残し、他のあらゆるものが流されています。建物3階まで被害を受けているため、津波は数10mであったと分かります。
1991年「雲仙・普賢岳噴火」による火砕流の映像です。ふもとの家屋が焼き尽くされています。
これらの災害は恐ろしいですが、事前に被災リスクを知り、対策すれば命と財産を守ることができます。
以下から災害リスクを知る方法を解説します。
【解説】地震・津波・火山ハザードマップの確認方法
各災害ごとに被災リスクの確認方法を説明します。
以下の手順で確認します。
- 「ハザードマップポータルサイト」(国土交通省)にアクセス
- 「わがまちハザードマップ」にお住まいの都道府県・市区町村を入力
- 「地震防災・危険度マップ情報」を選択
- リンク先から各種被害マップを確認
- 「ハザードマップポータルサイト」(国土交通省)にアクセス
- 「わがまちハザードマップ」にお住まいの都道府県・市区町村を入力
- 「地震防災・危険度マップ情報」を選択
- リンク先から各種被害マップを確認
市区町村により資料が未整備、またフォーマットが異なります。
地震による被災リスクの高い町です。仮にご自宅の耐震性が高くても、周辺の火災による延焼が起こることがあります。
地震が原因の火災は「火災保険」では補償されないため、「地震保険」の加入を検討しましょう。
【防災士が解説】地震保険は必要!大規模な災害が起こる前に入った方が良い3つの理由
被災リスクの低い町です。ご自宅の耐震性が高ければ、直接的な被害は小さいと想定されます。
ただ、道路の封鎖による生活物資の供給ストップや停電・断水・通信の不通などが生じる可能性があります。
ご自宅の被害は小さくても自力で1週間ほど生活できるように防災グッズは必須です。
【最低限】防災グッズ 絶対に必要なモノ13選 チェックリスト付き
以下の手順で確認します。
- 「ハザードマップポータルサイト」(国土交通省)にアクセス
- 「わがまちハザードマップ」にお住まいの都道府県・市区町村を入力
- 「津波ハザードマップ」を選択
- リンク先から資料を確認
- 「ハザードマップポータルサイト」(国土交通省)にアクセス
- 「わがまちハザードマップ」にお住まいの都道府県・市区町村を入力
- 「津波ハザードマップ」を選択
- リンク先から資料を確認
市区町村により資料が未整備、またフォーマットが異なります。
大阪市西部を中心に津波による浸水リスクが高いです。特に此花区などは5m以上の浸水が予測されています。
2階まで浸水・建物が押し流されるなど大変な被害になります。
【防災士が解説】地震保険は必要!大規模な災害が起こる前に入った方が良い3つの理由
城東区・都島区などの一部を除き、津波による浸水リスクは低いです。
ただ、停電・断水・通信回線の不通などが生じる可能性はあります。
ご自宅の被害は小さくても自力で1週間程度は生活できるように防災グッズは必須です。
【最低限】防災グッズ 絶対に必要なモノ13選 チェックリスト付き
以下の手順で確認します。
- 「ハザードマップポータルサイト」(国土交通省)にアクセス
- 「わがまちハザードマップ」にお住まいの都道府県・市区町村を入力
- 「火山ハザードマップ」を選択
- リンク先から資料を確認
- 「ハザードマップポータルサイト」(国土交通省)にアクセス
- 「わがまちハザードマップ」にお住まいの都道府県・市区町村を入力
- 「火山ハザードマップ」を選択
- リンク先から資料を確認
市区町村により資料が未整備、またフォーマットが異なります。主に火山周辺の自治体で公開しているため、全国的に火山ハザードマップがある地域は少数です。
火山ハザードマップが存在する市区町村は火山噴火の被害を受けやすいです。
町内南部は溶岩流が1日ほどで到達するエリアです。河口湖北部でも7日ほどで溶岩流が到達するリスクがあります。
ハザードマップには避難のタイミングなども説明されているため、家族やご近所とあらかじめ避難時の行動を確認してくださいね。
ご不明点があれば役所などに問い合わせ、疑問点は解消しておきましょう。
【防災士が解説】地震保険は必要!大規模な災害が起こる前に入った方が良い3つの理由
日本全国に火山は多くあります。溶岩流や火砕流の被害はまぬがれても、降灰による被害はまぬがれません。関西・四国地方は火山がないため、一見安全ですが、降灰の可能性はあります。
2万8千年前に発生した、鹿児島県・桜島の超巨大噴火は関西・四国で32cm、遠く東北地方でも1cmの降灰がありました。
参考:産業技術総合研究所「日本で発生した巨大噴火の影響範囲を明らかに」
降灰はライフラインの機能不全を引き起こします。
インフラ | 影響 | 降灰厚 | 備考 |
---|---|---|---|
上水道 | 機能停止 | 1cm超 | ろ過機能低下 |
電力 | 停電 | 3mm超 | 降雨時にショート |
鉄道 | 運行停止 | 0.5mm超 | レールの通電不良 |
各インフラ機能が停止し、断水・停電・交通網の大混乱などが起こります。特に鉄道の脆弱性はかなり高いです。
【防災グッズ・地震保険】地震・津波・火山噴火の対策をしよう
自宅周辺の地震・津波・火山噴火の危険性を調べる方法を解説しました。リスクが分かれば次は「対策」です。
- 防災グッズ
- 地震保険(地震・津波・火山噴火による損害を補償)
「防災グッズ」は食料備蓄のほか、避難時に身を守るヘルメット・LEDライト・救急セットなどが重要です。
詳細は以下記事をご覧くださいね。オススメのアイテムを紹介しています。
\【厳選品】防災グッズ一覧/
「地震保険」は地震・津波・火山噴火による自宅・家財の損害を補償します。火災保険では補償されません。
災害は「地震・津波・噴火」だけではありません。「水害・土砂災害」のリスクを確認したい方は以下の記事をご覧くださいね。