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消費者庁の景品表示法の一部変更(2023年10月1日施行)に伴う表記をしております。
最近、防災意識の高まりから防災グッズを用意しようとお考えの方が多いです。ただ、自治体の備蓄リストは用意すべき物がかなり多いです。
我が家にも本当に必要かと疑問に思いますよね。
防災グッズの具体的な商品名は紹介されておらず、どの防災グッズが一番良いか悩みの種になります。
私は気象予報士・防災士で防災の専門家です。
本記事では、最低限必要な13種類の防災グッズをご紹介。どの家庭でも絶対に必要なアイテムのみを厳選しました。
自治体の備蓄品リスト通りにそろえる方も、まずは13種類のアイテムをそろえれば安心です。
【厳選13個】防災グッズ 本当に必要なものリスト|チェックリスト付き
以下は各家庭に最低限用意していただきたいグッズリストです。
No. | 項目 | 補足 | 必要量 | 3日分換算量 (大人1名) |
---|---|---|---|---|
1 | ウォーターサーバー 長期保存水 | 保存水は 最低5年間 | 2〜3L/日 (大人1名) | 6〜9L |
2 | レトルト米 パン | 主食 (長期保存用) | 150g前後/回 (大人1名) ※お米の場合 | 1,350g (毎食米) ※サトウのご飯 なら9パック |
3 | レトルト食品 | カップ麺/缶詰/お菓子等 (長期保存用) | 家族人数分 | − |
4 | カセットコンロ ボンベ | 携帯タイプ | 約0.7本/日 (大人1名) ※一般的なボンベ (ガス量250g) | 約2本 (ガス量250g) |
5 | ヘルメット | − | 家族人数分 | − |
6 | LEDライト | ランタン兼用が良い | 家族人数分 | − |
7 | モバイル バッテリー | 大容量タイプ (最低20,000mAh以上) | 最低1個 | − |
8 | 防災ラジオ | 手回し充電タイプ ワンセグ付きが良い | 1個 | − |
9 | 救急セット | − | 1個 | − |
10 | 軍手 | 一般的な軍手はNG | 家族人数分 | − |
11 | ホイッスル | − | 家族人数分 | − |
12 | 簡易トイレ | 生理用品も必要 (女性) | 家族回数分 | 15回分 (5回/日を想定) |
13 | ボディケア用品 | ボディシート/シャンプー/ 除菌グッズ | 家族人数分 | − |
13項目はどの家庭でも絶対に必要な防災グッズです。ただ、一般家庭に平常時からある物品は除いています(ティッシュ/ラップ/生理用品/おむつ/ペット用品など)。
厳選した個別のアイテムは項目のリンク先からご覧ください。
お水は防災グッズで最も重要です。生き延びるのに欠かせません。
断水しても給水車はすぐに来れません。
給水車が来ても被災者の長蛇の列で大きなストレスになります。ウォーターサーバーはお水が定期配送されるので、自動的に備蓄できます。
ずっと備蓄するのに便利な保存水(ペットボトル)は最大15年間保管できます。
一度備蓄すれば、手間がかからず管理が楽です。
食の中心、ご飯は必ず備蓄しておきましょう。ご自身やご家族が喜ぶ好きな味も忘れずにチェック。
定番の五目ご飯や珍しいエスニック料理まで色々あります。
以下の記事で厳選した備蓄用ご飯を51個ご紹介しています。
調理不要ですぐに食べられるパンはぜひ備蓄しておきたいです。
さまざまな味があり、きっとお好みのパンが見つかるはずです。
以下の記事で厳選した備蓄用パンを28個ご紹介しています。
被災すると日常生活が一変します。大人も子供も高いストレスがかかり続けます。
お菓子があれば、リラックスでき心が休まります。
レトルト食品の食事で不足しがちな鉄分・カリウムなど補給できるお菓子もあります。
ぜひお好きなお菓子を見つけてくださいね。
温かい食事・飲み物を摂るのに必要。哺乳瓶などの煮沸消毒でも活用できます。
特に冬の被災では必須のアイテムです。
ヘルメットは様々な種類があります。なかには強度が低く不安全な商品がまぎれています。
当サイトでは独自に強度検証しました。
安心安全の最強防災用ヘルメットをご紹介しています。
スマホのライトは圧倒的に明るさが足りません。避難時は懐中電灯、自宅ではランタンが必要です。
明るさは安全だけではなく、不安な気持ちも和らぎます。
避難時はヘッドライトと懐中電灯が必須。特に冬は日が暮れるのが早いです。
部屋を照らすにはランタンが必要です。1つのランタンでライトを分離できるのでトイレなどにも置けます。
スマホは家族との連絡や支援情報を得るのに必須です。
停電は1週間ほど続くことがあります。
そのため、たっぷり充電できる「超大容量モバイルバッテリー」が必要。以下の記事を参考にご自身にピッタリのモバイルバッテリーを見つけてくださいね。
東日本大震災では、停電と通信回線が不通になり、テレビとスマホどちらも使えませんでした。一方、ラジオでは地元の支援情報などを発信します。
ラジオは情報を得る最後の砦です。
大災害時は病院にすぐに行けず、ご自身で応急手当しなければいけません。
救急セットがあれば、病院の治療までの症状悪化・苦痛を和らげる可能性が上がります。
割れた食器や家具の片付けや路地のガレキを退けるのに必要です。避難時のケガは逃げ遅れにつながります。
普通の軍手は強度が低く、ケガをします。
防災用軍手を準備しましょう。普段使いできる手袋をレビューしています。
息を吹くだけで声を出すより体力を消耗しません。家屋の倒壊・洪水で孤立したときなど、周囲へご自身の存在を知らせるのに役立ちます。
ベッドの側や外出時はリュックに常備しておきましょう。
救急セットにホイッスルが入っています。
断水するとトイレは使えなくなります。誰もトイレを我慢できません。そのため、簡易トイレが必要です。
便座に排便袋を被せ、凝固剤をふりかけるだけ。簡単に使えます。
女性はショーツなど生理用品も備蓄しておきましょう。
被災すると高いストレスで突然月経が始まることがあります。フェムケア用品もあわせてご紹介しています。
断水すると、1週間ほどお風呂に入られないことがあります。
身体や手指を清潔にするため、ボディケア用品が必要です。
様々なグッズから特におすすめの9個のボディケア用品を厳選しました。
防災備蓄品は何日分必要か【最低3日分】
防災備蓄品は最低3日分、可能なら1週間分用意しましょう。
3日間生きられれば、その後は自治体・自衛隊からの支援、避難所の開設などの公助に期待できます。
逆に災害発生後3日間は人命救助が優先され(いわゆる72時間の壁)、公助は期待できません。
1週間分あればより安心できます。
なぜならライフラインの復旧に1週間ほどかかるからです。公助によらず自力で生活できます。ライフラインの復旧期間など詳細な情報は以下の記事をご覧ください。
【発生確率90%超!?】防災準備が今すぐに必要な重大な理由|簡単解説
防災グッズがあるかで被災後のQOLは雲泥の差です。
【多すぎる!?】自治体の備蓄品リストは理想形
自治体の備蓄品リストのグッズは非常に数が多いです。
防災グッズが多いと家計と保管スペースを圧迫します。
試しに東京都の「東京備蓄ナビ」で確認します。4人家族の備蓄量です(マンション:夫・妻・男子中学生・女子小学生)。
備蓄量がかなり多いです。
必要なアイテムが機械的に算出され、そろえるのがムダな物もあります。
例えば、カセットコンロは2台ですが、1台で十分。LEDランタンも3台ですが、発光パネルが分離するランタンなら1台で足ります。
どちらも複数台購入するのは金銭的にもったいないです。行政の立場上、どうしても多くなってしまうことは仕方ありません。
自治体のリストはあくまで理想形。ご家庭に合わせてカスタマイズしましょう。
【番外】火災・地震保険で自宅と財産を守る|お金の備えも忘れずに
防災グッズ以外にも「建物」「家財」が被災した際の補償が必要です。
命が一番。ただ、生きるにはお金も欠かせません。
高いストレスを受ける避難所生活が長引かないように、しっかりとお金の対策もしておきましょう。
生活を立て直すため「火災保険」は必須です。
補償内容や保険料を安くする方法を以下の記事で解説しています。
地震保険の加入も検討しましょう。火災保険では補償されない「地震・津波・火山噴火」の被害を補償します。